ドラマ「ガリレオ」の劇場版・映画「容疑者Xの献身」ネタバレ感想です。
10月4日のドラマスペシャル・「ガリレオ」Φ(エピソードゼロ)の最後の終わり部分に爆破事故のテレビ報道がされた現象の再現実験から話が始まります。
始まると言っても、別にスペシャルを見ていなくても全然問題ない話の作りとなっています。
まあ、ドラマスペシャルを見てると、より湯川知ることで楽しめるし、映画をちょっと楽しく見れるくらいです。
スペシャルでは楽しく見れましたが、今回の映画はスペシャルよりも内容は重いです。
あらすじ
天才物理学者・湯川教授が生涯で唯一天才と認めた男・天才数学者の石神哲哉は、娘と二人で暮らす隣人・花岡靖子に淡い思いを抱いている。
ある日、靖子の元夫・富樫が死体となって発見された。離婚後も何かと靖子たちに付きまとい、どこへ引っ越しても現れては暴力を振るっていた富樫。元妻である靖子が容疑者として捜査線上に上がるが、彼女には完璧なアリバイが存在していた・・・。東野圭吾の物理学者湯川シリーズ「探偵ガリレオ」「予知夢」をドラマ化し、高視聴率を記録した「ガリレオ」。本作は、「ガリレオ」シリーズの唯一の長編であり、第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞に輝いた同名作を映画化。出演は、ドラマ版でも”ガリレオ”こと天才物理学者・湯川を演じた福山雅治、湯川とコンビを組む女性刑事に柴咲コウをはじめ、ドラマレギュラー陣が総出演。また、本作の真の主役と言っても過言ではない、湯川と大学の同期生で天才数学者・石神に堤真一、美人容疑者役を松雪泰子が演じる。※あらすじはGOOから頂戴しました<(_ _)>
映画「容疑者Xの献身」感想
※原作未読
※映画ネタばれあります。ばれたくない(?)方、これ以降の閲覧を気をつけてください!
※解釈の間違え等あるかもしれません。
ざっくりあらすじ
高校の数学教師・石神は、湯川が唯一天才だと認めた人物だった。
石神の隣に住む花岡親子は、離婚したシングルマザーと中学の娘の二人暮らし。
美人の花岡靖子の経営する弁当屋で弁当を買い、学校へ向かう毎日を繰り返す石神。
石神と花岡親子の接点は、アパートの隣人であり、弁当屋の常連以外の何者でもなかった。
石神が机に向かっていると、隣から激しい物音と声が聞こえた。
不審に思った石神が花岡の家を訪ねていくが、そのときにちょうど花岡親子が、靖子の元夫・富樫慎二を殺害してしまったあとだった。
靖子はごきぶりが出たので、うるさくしてごめんなさいと石神を追い返すが、それに対する石神の返事は「殺したのはごきぶりじゃないんでしょう?」と切り返した。
靖子は石神を部屋にあげる。
娘の美里が鈍器で富樫を殴ってしまい、美里に執拗に暴力を振るう富樫を止めるうちに炬燵の電気コードで靖子が首を絞めた。
そして、美里も富樫が動かないように身体を押さえつけた。
全てを知られた靖子は、自主しようと警察に電話をかけようとする。
しかし、その自主を止めたのは石神だった──というところから話が始まります。
感想
花岡靖子は当たり前ですが、富樫の元妻。
容疑者第一候補としてマークされ続けます。
花岡親子は石神の言う通りに行動をして、警察からのアプローチを無事に逃れる。
石神は用心深く、花岡への連絡は公衆電話から。
美里は、石神のいうとおりになっていくと、驚いていた。
捜査を担当しているのは、指揮を執る側の草薙、そして刑事として内海が参加していた。
捜査協力として湯川にも話が来るが、いつものように相手にしない。
しかし、今回は「石神」という名前に反応した。
数学では石神は天才だと、湯川は思っていた人物だったからだ。
普通は機械で行う計算も手書きの石神は、既に解決している「4色分解」という問題についても「数式が美しくない」という理由で自分なりに論理を組み立てたりしていたのを覚えていたからだった。
湯川は独自に捜査を始める。
花岡親子のアリバイは完璧、返答も完璧──
完璧すぎる裏側には石神がいると考えたようだった。
湯川が自ら石神にコンタクトを取り、石神も湯川を覚えていて、
二人は違う意味での変人同士・わかり合い、楽しそうに語らっていた。
靖子は、あまりに石神のいうとおりになりすぎるので、石神を怖いと感じるようになる。
そして、自分の店の常連客にして、過去にお世話になったという工藤邦明と頻繁に会うようになる。
石神が自分たちを助けてくれたのに・・・と母に反発心を覚え始める美里。
工藤と食事しているシーンを写真に撮り、それを工藤宛に送りつけた石神。
それを知った靖子は石神に対して恐怖を覚える。
元夫の富樫のように、また言いなりにならなければならないのか・・・と。
最大の犠牲を払っている石神は
裏切られたことに怒りを覚えての行動かと思われるのですが、これが意外なことに違うということに仰天しました。
石神に誘われて、湯川は雪山登山に行きます。
登山中に、あたしは何度も石神は湯川を殺そうとしてるのかなと考えました。
登山になれた石神はどんどん先を行き、慣れない湯川が取り残される。
誰もいない吹雪の雪山・・・・・・置いていかれたら死亡確実です。
だから、事件の真相に一番近い湯川を置いてっちゃうのかと思ったんです。
しかし、最後は違うのです!!
事件も簡単なアリバイ工作ではなかった。
本当に石神は献身的でした(T_T)
「隣同士が同じ色になってはいけない」
最後、うっかり泣いてしまいました。
石神が何故、花岡親子を救おうとしたのかがわかりました。
あの時点でこの親子がいなければ、今の石神はいないんですね・・・・・・・
映画では、石神が何故そういう行動をしたのかという細かいところまではやっていませんでしたが、頭の良すぎる石神にはこの世界はつまらなかったのでしょうか?
湯川も今回ばかりは非常に悩みます、人として。
そこがまたよかったです。
そして、友人として話を聞いてくれと内海に言い、
最後の草薙との取り計らいはよかったです。
石神の願いは、一番最後の花岡への連絡指示に書かれていたこと。
工藤の人柄等で幸せになれる人だと手紙に記していたこと。
湯川の判断。
石神の最後の結末を知ったときの慟哭がすごいです。
堤真一の演技のうまさがにじみ出ていたなと思いました。
最後、エンディングで空撮があります。
それによって、事件がどう動いたのかを想像すると、すごく切ないです。
機会が出来れば、あと1回見たいです!!
個人的総評
個人的には、ガリレオの話は1時間ではなく、
2時間くらいの尺でじっくりとやってほしいと思っていたので、
ドラマのシリーズのときの味気なさ?がなくて、とてもよかったです!!
アリバイトリックとしては複雑怪奇なものではありませんが、
今回は人の心理描写がすごくよかったと思います!!!!!
映画「容疑者Xの献身」概要
映画「容疑者Xの献身」
<スタッフ>
原作 – 東野圭吾
製作 – 亀山千広
企画 – 大多亮
脚本 – 福田靖
音楽 – 福山雅治、菅野祐悟
監督 – 西谷弘
エグゼクティブプロデューサー – 清水賢治、畠中達郎、細野義朗
プロデュース – 鈴木吉弘、臼井裕詞
プロデューサー – 牧野正、和田倉和利
プロデューサー補 – 大西洋志、菊地裕幸
撮影 – 山本英夫
照明 – 小野晃
美術 – 部谷京子
整音 – 瀬川徹夫
録音 – 藤丸和徳
編集 – 山本正明
製作 – フジテレビジョン、アミューズ、SDP、FNS27社
制作プロダクション – シネバザール
配給 – 東宝<主題歌>
KOH+「最愛」(NAYUTAWAVE RECORDS)
「容疑者Xの献身」オリジナル・サウンドトラック<キャスト>
湯川学 – 福山雅治
内海薫 – 柴咲コウ
草薙俊平 – 北村一輝
花岡靖子 – 松雪泰子
石神哲哉 – 堤真一
栗林宏美 – 渡辺いっけい
弓削志郎 – 品川祐
城ノ内桜子 – 真矢みき
工藤邦明 – ダンカン
富樫慎二 – 長塚圭史
花岡美里 – 金澤美穂
葛城修二郎 – 益岡徹
柿本純一 – 林泰文
■映画「容疑者Xの献身」公式サイト
コメント
容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身 を観たゾ
自他?共に福山雅治に似ている(と思う、思われている?) オイラがフレミングの左手の法則を形
劇場版ガリレオ 『容疑者Xの献身』 感想
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容疑者Xの献身(祝100作目を達成)
容疑者Xの献身は14日9時半から劇場で鑑賞も
結論は俺も隣に引っ越して来たら絶対に止めるが
容疑者Xは祝100作目に相応しく大満足だね
内容は隣…
(映画)容疑者Xの献身
ガリレオФを見て面白かったので、映画も見てみました。「実に面白い。」この台詞そのままこの映画に当てはまります。
容疑者Xの献身
東野圭吾の原作は読みましたが、
この映画は人気テレビシリーズのキャラクターが
事件を解決する様子。
どうなるんでしょう?
ある日、河原で顔を潰…