映画「天空の蜂」の初日初回舞台挨拶に行ってきました!
原作小説は未読ですが、東野圭吾作品なので気になっていました。
どうせ観るなら・・・と舞台挨拶チケットを取ってみたところ当選したので、丸の内ピカデリーに行ってきました。
当初予定されていたより、キャストさんが増えて登壇されてなんか得した気分です♪
(仲間由紀恵さんと國村隼さんが追加になってました)
※この記事は大部分がネタバレしています。映画を観る前に検索で辿り着いた人はご注意くださいませ!
犯人等、ネタバレしていない感想はこちら 映画「天空の蜂」ネタバレなし感想
映画「天空の蜂」初日舞台挨拶
日時 :9月12日(土)9:45の回上映終了後舞台挨拶あり
場所 :丸の内ピカデリー1
登壇者 :江口洋介 本木雅弘 仲間由紀恵 綾野剛 國村隼 佐藤二朗 松島花 永瀬匡 堤幸彦監督(敬称略)
解説&あらすじ
解説
人気作家・東野圭吾が原子力発電所を題材に1995年に発表した傑作小説を、堤幸彦監督が映画化した社会派サスペンス。最新鋭の大型ヘリを手に入れたテロリストが、日本全国の原発の停止を求め稼働中の原発上空でホバリングさせるテロ事件を描く。困難な直面に立ち向かうヘリコプター設計士を江口洋介、原子力機器の設計士を本木雅弘が演じ、初めての共演を果たす。東日本大震災による原発事故を経験した日本において、改めて社会と人間の在り方を問う衝撃作。あらすじ
1995年夏、愛知県の錦重工業小牧工場から防衛庁へ納品する最新の設備を搭載したヘリコプターが、正体不明の人物によって奪われてしまう。やがて遠隔操作されたヘリは稼働中の高速増殖炉の上空でホバリングを開始し、テロリストが日本全国の原発停止を求める犯行声明を出す。さらに、ヘリ内に子供がいることがわかり……。(引用:シネマトゥデイより)
映画感想
※ネタバレしています。内容を知りたくない場合は、閲覧をご注意ください
※原作小説未読
※わたしの理解不足で勘違いしている部分もあるかもしれません
映画の骨格となる私解釈のざっくりあらすじ
1995年、愛知県の錦重工業小牧工場から防衛庁へ納品する最新設備を搭載した巨大ヘリコプター・ビッグB。
ビッグBを開発したヘリ設計士・湯原(江口洋介)は、その納品される当日に妻と息子二人と共に工場へ来ていた。
仕事に明け暮れていた湯原は、妻や息子たちとの関係もあまりよくない。
車のシートや壁を何度も蹴り続ける長男を叱ってしまう。
母と退出し、母がトイレに行っている隙に、息子二人は工場内を探検しはじめてしまい、父親が作った巨大ヘリコプター・ビッグBに辿り着いてしまう。
内部を探検中、無人のはずのヘリコプターが作動しはじめてしまい、格納庫を突き破って離陸しようとする。
異変に気がついた湯原が走りだしたヘリから見える息子二人に「飛び降りろ!」と叫び、次男は無事に保護。
しかし、手を広げる湯原に飛び降りることが出来ない長男・高彦を乗せたまま、ビッグBは何者かの遠隔操作により飛び立ってしまう。
ビッグBはそのまま飛び続け、福井県にある原子力発電所「新陽」の高度800m上空に静止してホバリングを始めた。
ほどなくして『天空の蜂』を名乗るテロリストからの要求があった。
日本全土にある原発の破棄を要求、従わない場合は大量の爆発物を積んだビッグBを原子炉に墜落させるというものだった・・・。
ビッグBが上空でホバリングをしている原子力発電所「新陽」に仲間の設計士と共にかけつけた湯原。
大量の爆薬を積んだヘリが墜落した場合、日本の広範囲がプルトニウムで汚染されて住めなくなってしまう、日本消滅の危機でもあった。
湯原や原発の設計士・三島(本木雅弘)、警察や政府などを交えて、ビッグBの中にいる高彦を救えるのか、テロを阻止できるのか・・・知恵を絞って対応することになる。
ビッグBの燃料が尽きて落下するまでのタイムリミット約8時間・・・。
それまでに高彦を無事に救いだし、日本の危機を救えるのか・・・というお話です。
子供は助かるのか?家庭を顧みない父親へ子供からのメッセージ
自衛隊は無線でヘリの内部にいる高彦に、このメッセージが聞こえたらボタンを押してくれと伝える。
ボタンを押してみたが間違っていたのか、大きな音にびっくりしてしまい、無線でのやり取りに失敗。
愛知県の錦重工業小牧工場にいた母(石橋けい)は、湯原が家族と向き合おうとしないと指摘。
湯原は妻の出産にも仕事が忙しいと立ち会わず、子どもの父になることを恐れていたのだ。
高彦は、家庭を顧みない父に向き合おうとして、一生懸命モールス信号を覚えて「ぼくはここにいる」と座席を蹴ったり壁を蹴ったりして、メッセージを伝えようとしていたことを初めて知る。
モールス信号を使って高彦とやり取りができるようになる。
ビッグBの機内に子供が紛れ込んでいることはテロリストとしては想定外だったようで、日本全国の原発破棄の要求から、原発を停止へと要求を軟化、子供の救出のためにヘリが近づくことは許可をするが、内部に誰一人入ってはならないというものだった。
三島から「専門外だが・・・」としながらも妙案が出て、救出作戦決行。
巨大ヘリからの風圧に耐えながらも、ヘリで接近した自衛隊は決死の作戦で高彦を救出することに成功。
子供が救出されたことがわかると、テロリストの要求は最初の「日本全国の原発の廃炉」へと要求が戻ってしまう。
テロリストは誰か?追い詰める刑事たち
その頃、刑事たちはテロリストを割り出そうと捜査を進めていた。
原発反対の中から、雑賀という男の存在にいきあたる。
原発がきっかけで亡くなった男と交流があった雑賀は、共通のラジコンヘリの趣味で交流があった。
ラジコンヘリのマニアくらいで、あのビッグBが操れるわけがないと思う刑事たちだけど、雑賀という名前は偽名で元自衛隊出身、その後、ビッグBの開発に携わっていた時期があることが割り出されていく。
それに、ビッグBには爆弾が積み込まれているから、誰かが事前に運び込んでいたということになる。
錦重工業小牧工場側に内通者がいると踏み、名簿等を調べていくと、とある一人の女性が名簿を書き換えたのではないかという疑惑が持ち上がる。
そして、雑賀は単独犯ではなく、共犯者がいた。
それは、自分が原発の設計士をやっていたことで、一人息子を原発反対の親を持つ子供からいじめにあってしまい、結果的に死に追いやってしまった三島だった・・・。
三島は、自分の息子を自殺に追い詰めた元凶の子供を割り出すが、そこは原発賛成派によって無残な姿になった家があるだけだった・・・。
それから原発反対の思想へと変わり今回のテロを引き起こすが、今回の事件で伝えたいメッセージがあった・・・。
感想まとめ・色々考えさせらえる結末だった
雑賀が刑事に手錠をかけられるんだけど、手錠をかけられた状態からの逃亡方法が壮絶です・・・。
わたしは思わず目をそむけました・・・(^^;)
わたしはまったく内容をチェックしないで観たため、同じテロに立ち向かっていると思っていた本木さんが演じる三島が首謀者だと知らなくて、本当にクライマックスでマジびっくりしました!!
「天空の蜂」という作品は1995年に書かれているのに、今まさに我々日本人が原発とどう向き合うのかを考えなければならない作品だと思います。
ラスト、刑事が三島のいた場所に乗り込もうとして自衛隊が横取り(だったかな?)、内部を片付けていきますが、最後に三島が伝えたかったメッセージがすごく考えさせられます。
ヘリ墜落は阻止させてしまうだろうと予測しながらも、ヘリは落ちるべきだった。
ヘリが落ちていたほうがよかったと思う未来が来ると、原発に反対している三島からのメッセージがモニタに映し出されていた。
結局、撤収作業をはじめたためにモニタの電源が落されてしまい、どこかへ送信されるはずだったメッセージはどこにも送られることもなく終わってしまう。
しかし、この内容こそが今日本が考えなければならない課題であると感じました。
前半の子供を助けるためのアクション、後半の犯人を追いつめて真相に辿り着く展開と、飽きることなく観られた映画でした。
(つまらないと寝ているタイプなわたしです・・・)
前半部分で助けられた子供がちゃんと成長して大人になって再登場します。
そこで向井理が出てくるんですね・・・!
なるほど・・・!納得!
(どこで出てくるのかな?とずっと思いながら観てたのでw)
映画を観たあとだと、秦基博さんの主題歌「Q & A」がすごい心に響きます!
映画を観てから2週間で作り上げたというだけあり、歌詞と映画の内容がマッチしていてとても雰囲気いいと思った。
舞台挨拶感想
※基本的にメモをしながら舞台挨拶を見ていますので、細かい言い回しは違いますので雰囲気で読んでくださいね!
※舞台挨拶感想により、さらに映画の内容がネタバレされます。知りたくない人はご注意くださいね!
登壇後の舞台挨拶だったので、ネタバレなインタビューもありました。
また、初日初回の舞台挨拶なので、マスコミセッション用の時間があったりするので、撮影風景も見ることができて、ミーハーなわたしは楽しんできました!
まずはキャストさん、監督が登壇されて順番に挨拶。
江口洋介さんは、「内容的にも『こういった作品』なので気持ちがすごく揺さぶられている状態だと思う」と告げて、「初日まで作品に傷がつかず公開できて、本当にうれしいです」とおっしゃっていました。
確かに内容が原発やテロといった社会性の強い作品なので・・・公開前に何か起こったら上映に支障が出たりするのかもしれませんね。
本木雅弘さんはとってもユーモアあふれる人で、「ようやく長い陣痛(プロモーション活動)の末、無事出産(劇場公開)することが出来ました」と、陣痛と出産に例えてお話されてて、出産されたあとはわたしたち視聴者が作品をたくましく育ててほしいと言っていて、うまいこと例えたなーと感心しちゃいました(笑)。
綾野剛さんは「無事に初日を迎えて、おめでとうございます」となんだか他人事みたいなコメントから始まったので江口さんや本木さんから突っ込まれてました(笑)。
まずは出演者さんを労いたかったようです(笑)。
共演者さんからの情報によると、これで綾野さんは3週連続舞台挨拶だそうで・・・。
忙しいですね~(^^;)
佐藤二朗さんは、映画を観た人の口コミ力に期待しているみたいで「ツイッターに書きなさい!」と一人400文字で・・・と、ツイート文字制限を無視したコメントに、綾野さんに「ツイッターやってますよね?」と突っ込まれたりも(笑)。
永瀬匡さんは、「天空の蜂」のツイッター大使をしているそうで(すいません、わたしそこまでチェックしてなくてw)、フォローしてくださいと言ってました。
堤幸彦監督が言いたいことはキャストさんが言ったので、ぜひみなさんに広めてくださいとコメント。
一番最後にモニターに原作者の東野圭吾さんからのメッセージが!
公開初日おめでとうございます。
映像と演技の熱さに目がヤケドしました。
思い出に残る撮影シーンは?という質問では、江口さんは本木さんに拳銃をつきつけるシーンで、本木さんが最初から監督と相談してやられたそうで、右腕が腱鞘炎になるかと思ったとおっしゃてました。
やっぱりああいう迫力あるシーンは力技(?)なんですねw
本木さんは、綾野剛さんの雑賀と落合モトキさんのシーンで、手錠をかけられた雑賀が自分の指を切るシーンがあって、「ようやく指が生えてきたんですね。よかったですね~」とお茶目なコメントをされるとそれを受けて「そうです、ようやく生えました」となんか和気藹々とした雰囲気に(笑)。
永瀬さんは本木さんから「秦さん主題歌『Q & A』がアカペラで歌えると聞いたけど・・・」と無茶ぶりをされてましたが、ちゃんとアカペラで歌ってくれました!
歌うまいんですねー!
演技がはじめての松島花さんは、どうやらセリフが数日前に標準語から尾張弁に変わってびっくりしたと答え、仲間さんは松島さんに「足早いですね!捕まると思った」と言ってました(笑)。
あとは、江口さんから本木さんへ、本木さんから江口さんへとお互いメッセージを送りあい、最後の締めくくりとして江口さん、本木さん、監督からコメントをもらって舞台挨拶は終了。
映画を観たあとの舞台挨拶って、突っ込んだ内容で役者さんが話をしてくれるのですごい好き!
はじめて本木さんのいる舞台挨拶を見ましたが、ご本人はとてもユーモアあふれる人だということがわかりました(笑)。
そして!今回念願の初の生綾野剛だったわけですが、二階席から見下ろしてたから、いまいちじっくり見た!っていうかんじがないな~。
二階席でも前から2列目だったのでよく見えたけどね~、やっぱ後ろでもいいから一階席がいいな~(^^;)
わたし的『いい男』の出る舞台挨拶付きの映画があれば狙ってみたいです!
映画『天空の蜂』予告動画
映画『天空の蜂』概要
映画『天空の蜂』
<スタッフ>
原作:東野圭吾「天空の蜂 (講談社文庫)」
監督:堤幸彦
脚本:楠野一郎
音楽:リチャード・プリン
音楽プロデューサー:茂木英興
撮影:唐沢悟
照明:木村匡博
美術:相馬直樹
録音:田中靖志
編集:伊藤伸行主題歌:秦 基博「Q & A
」
<キャスト>
湯原 :江口洋介
三島 :本木雅弘
赤嶺 :仲間由紀恵
雑賀 :綾野剛
中塚 :國村隼
室伏 :柄本明
筒井 :石橋蓮司
今枝 :佐藤二朗
高彦(成人):向井理
佐久間 :光石研
芦田 :竹中直人
根上 :やべきょうすけ
高坂 :手塚とおる
上条 :永瀬匡
野村 :松島花
関根 :落合モトキ
篤子 :石橋けい
他
天空の蜂 (講談社文庫) | ||||
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